宮崎県新富町は、気象条件や地質を活かして、施設園芸や畜産などを行う、県内有数の農業の町です。
その中でも、新富町ではピーマンが栽培しやすいことから、生産量や宮崎県内での生産シェアが上昇しています。
全国と比較しても若い農家が多く、農業が活発な地域です。
新富町は、温暖・多雨・多照と、野菜にとって好ましい栽培環境が整っています。
日向灘を流れる暖流の黒潮と、九州山地が冬の季節風を遮る影響で、1年中温暖な気候です。
また、全快晴日数が多く、日照時間が長いなど、太陽に恵まれています。加えて、降水量も多く、水も豊富な地域です。
一ツ瀬川と小丸川流域に広がる沖積水田地帯と、黒色火山灰土壌の畑作台地からなっており、表層は栄養を含みやすく、中層は水はけがよく、野菜が根を伸ばしやすい土壌になっています。
出典:気象庁(1981~2010年)
宮崎県はピーマン生産量全国2位を誇っていますが、その中でも新富町のピーマン生産量は増加しており、県内生産シェアも上昇しています。
宮崎県はその他にも、キュウリ全国1位、日向夏全国1位、ブロイラー(鶏)全国1位、スイートピー全国1位など、野菜や果樹、畜産や花卉を幅広く生産している農業県です。
(出典:宮崎県庁「宮崎の一番」)
新富町は、農業に強い宮崎県の中でもピーマンの一大産地となっています。
新富町の農業経営者は710人います。そのうち、39歳以下の農業経営者は28人、49歳以下まで含めると88人に及びます。全国平均や宮崎県平均と比べても、若い農業経営者が多いことが特徴です。
研修生の皆さんと年齢が近く、経営者として自立している農業者が身近にいるので、相談しやすい環境があります。
新富町で新規就農を果たした3名の若手農家にインタビューをしました。
新富町で農業をすることを選んだきっかけや、新富町で農業をしてみての感想など、率直に答えてくださりました。